バラは紀元前から人々に愛され「花の女王」と言われています。その華やかな姿は時代を越えて多くの人々を魅了しました。
バラの名前の由来は、トゲのある低木の総称でもある茨(いばら)に由来します。
日本でも「万葉集」、「古今集」などにも詠われています。それだけバラと人とのかかわりも深く、イギリスでヨーク家とランカスター家が王位を争ったバラ戦争は有名な話です。
バラもハーブで香料、薬用として以前は用いられていましたし、食用として実や花を材料にしてビタミンCを摂っています。観賞用としてのバラは約1万種類の品種が作られていて、現在でも新しい品種が生まれています。
バラは樹形から、木立ち性(ブッシュ・ローズまたは木バラ)、半つる性(シュラブ・ローズ)、つる性(つるバラまたはクライミング・ローズ)の3タイプに分けられます。
つるバラは自立しないで枝を壁や塀などにからめて生長します。つる状のバラの総称。主なものに、アンジェラ、アンクルウォルター、カクテルなどがあります。モダンローズ、オールドローズ、シュラブローズもツルバラの中に含まれます。つるバラは他の木立ち性や半つる性バラよりも開花が早く、それだけ長く鑑賞できます。
カクテルはつるバラの人気品種です。花色は明るい赤色で底が黄色で、赤から黄色に変わるグラデーションが鮮やかで美しい。花は丸弁の一重咲きで、10〜20輪の房咲きになります。四季咲き性で花が繰り返し咲き、長期間楽しめます。丈夫で育てやすく、耐病性に優れているため良く知られており、初心者向きです。冬に切り詰めてもよく咲き、枝が太くならないため、さまざまな誘引や仕立て方ができます。フェンス、アーチ、ポール仕立てに向いています。
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