吉田家住宅

 埼玉県小川町は伝統工芸の和紙産業で有名ですが、この町に現在も20棟ほどの 茅葺き民家があると聞いて訪ねてみました。
 吉田家住宅は、小川町の中心部から少し離れたまわりを小高い山に囲まれた場所に南向きに建てられていました。
 棟木の下の柱に「享保6年」(1721年)と記入されている棟札が調査の際に発見されたことから、年代の確定できる民家としては県内最古の民家の建物ということが判りました。

建物を東側から撮影

 昭和年代に茅葺き屋根をトタンで被っていたため、文化庁のリストにも掲載されていませんでしたが、立替え計画がでたさい、取り壊す前に一応調査してからということになり、文化庁に報告したところ即、調査が入り県内最古の民家であることが判明し、規模も大きく関東の代表的民家ということで、保存の方向にむかった。

建物を西側から撮影、重厚な茅葺き屋根がわかる

 1996年から3年をかけて解体・修理・保存・修復の工事が終了して1998年12月に完了しました。町文化財・県文化財・国文化財と非常に早い指定で平成元年には重要文化財建造物に指定されました。
 桁行21m、梁間10.6m、一部2階建、入母屋造りです。


建物内部に「うまや」があり入口も馬に乗ったまま家に入れるように高い


 保存して見学者を受け入れるだけでは、本当の価値を分かってもられえないと、内部に自由に立ち入れる。各種イベントを開催するなど、吉田家をもっと楽しんでもらいたいと話されていた。



開口部が多く、内部も非常に広く感じる



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